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諸事情あって明日から冬休みということになった。混乱のただ中にいる。実はそうでもなくて、荷造りのスケジュールにゆとりが生まれたなと思っている。
夜はちょっとお出かけして、他社の交流会に参加した。こういうの初めてなので勝手がわからず、知り合いもいないのでなかなか難儀したが、中盤くらいからはけっこうおしゃべりできたのでよかった。
独り静かに本を読み、考えることを僕に教えたのは長門有希さんだった。その意味で彼女は僕の北極星だったし、今も少なからずそうだと思う。しかし一方で、喜多郁代さんは僕に、誰かとともに歌うことを教えた。独りではなく、誰かと歌う(あるいは演奏する、あるいは踊る)行為の中に、独りで考えているのとは根本的に別種の、きらきらしたものがあって、そこには確かに自分の限界を越える瞬間があって、それが可能になる音楽というのは素晴らしいものだと、これは一年前にも書いた。
頭でっかちでいた二十代を終え、もはやかつてのようにはやれなくなった(あるいはやれると思えなくなった)三十代も半ばになったいま、そのような新しい指導原理が必要とされている。僕はだから、喜多郁代さんからも学ぼうと思った。
寝ます。