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なんか金曜日感のある木曜日。今週は特に会議が多かったから息切れしてるのかもしれない。そんな疲れてる感じでもないのだが。
Wikipediaから引っ張ってきた巨大コーパスからAho-Corasick法のオートマトンを作成し、簡単に辞書引きするところまで実装した。これで一応ビタビ法と組み合わせて変換機能が動く。まだノードとエッジのスコアを学習していないので正しい変換とはほど遠いけど。
計算機で情報処理をすると、八億行あるテキストファイルを手許で処理するなんてことが行える、これは楽しい。こういうスケールのブースト感が計算機の醍醐味だなと思う。アルゴリズムさえ記述すれば、あとは計算器の能力と資源の許す限りどこまでも行ける。そこには手作業では絶対に届かないような景色が広がっている。
鹿目詢子さん(まどかのお母さんです)が「正し過ぎるその子の分まで、誰かが間違えてあげればいい」と述べている、これは本当にそうだなと思う。正しいことの素朴な合成が誰もが納得できる結論を導くとは限らないし、正しいかどうかなんて長い目で見ればどうだっていいことでもあるわけで、そういう場面で間違いを選ぶ、これは難しいことだけれども、しかしこれは世界のある性質に関する重要な指摘だなと感じる。
こういうのは欺瞞的なのかもしれない。結果さえよければ手段が誤っていてもいい、そういう態度は決して称賛できるものではないが……しかし、どこまでいっても人生には「そういう場面もある」。それが気に入らない人も多くいるだろう、それでも。