0903
なんかあんまり生産性のない一日だった。キーボードケースの設計はだいぶ完成に近づいたが、ネジ穴をいくつか忘れているので明日足さないといけない。今回はタクトスイッチを側面に配置したので、そのまわりでけっこう考えることが多い。
Twitterでまた「本当に頭のいい人」概念がバズっていた。これが繰り返しバズるのは、「難解な専門用語を使わずに説明できる」というのが、要するになんか感じの悪いおたくがその場にふさわしい粒度で言葉を選ぶことをせず独りよがりな説明をしたみたいな憎悪の婉曲表現であるということが、上手く伝わっていないからなのだろうと思う。つまりここで言う「本当に頭がいい」というのは、感じのいい人という程度の意味だ。頭の良さとはあまり関係がなく、特に頭の良さが必要とされる能力でもない。
説明にはその場にふさわしい粒度というものがあり、ざっくりのイメージを知りたいだけなのにいきなり込み入った話が始まるみたいなディスコミュニケイションはありふれている。時と場合によらず常時厳密で込み入った話をするのはある種の誠実さという美徳なのかもしれないが、誰も幸せにしない類の誠実さに価値はないとも思われる。
この日記の昔の記事にも、そういう誰も幸せにしない類の誠実さを数多く見出すことができるだろうと思う。あのころ僕は、誠実さとは何か普遍的で実在する美徳だと考えていた節がある。残念ながらそれは誤っており、結局は横断歩道の黒いところを絶対に踏まない俺ルールと大差ない拘りでしかないし、仮にそうでなかったとしても、人間はそんなに誠実でいられるわけではない(もちろん、常に誠実でいられないならまったく誠実でいる必要はない、ということにはならないが)。
寝ます。