andante

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二月六日ですけど!

昨晩は結局二時か三時ごろまでSとよくわからない話をしていた歌ったりもした夜更かしさせてしまったのはよくなかった気がするでも彼女は眠りたくないと言ったし僕もなんだかとても不安だったからそうしていた早く冬が終わって春休みになればよいと思う

朝もしばらく繋いでいてもらった夜はSが眠りたくなかったけど朝は僕が起きたくなかったあべこべだでもやっぱりちゃんと起きた方がよかった気がする一旦目が醒めたのにまた眠ってしまったから十五時頃まであたまがぽんやりしていてだめだった無駄にする時間なんてないはずなのにね

昨夜にSが眠ってからも僕はすこし起きていて表現論の教科書を読んだけどやっぱりあの本いやだどことなく嘘くさいことばかり書いてあるのだものでもまあC_3vの既約表現を求めたりいくつかの定義を答えたりSO(2)のリー代数を求めたりするくらいはできるので単位くらいは来てくれると思いますプログラムと数理の勉強も三十分くらいしましたスライドを読んでもよくわからないというかなにを問うてくるのかがわかりません2007年とかの過去問を見ると意味不明なのですが授業はこんなのではなかったと思うのですまあどうでもいいやそんなもの

そんなことより量子力学IIIがいまいちよくわからないというか心配なのですが明日帰ってからがーっと演習の問題を解きなおすなどすれば対策になるでしょうかあと流体力学にほとんど手がついていないのですが教科書をぐあーっと読めばなんとかなるでしょうか

現代実験物理学IIはもう取らなくてもいいんじゃないかという気がしているのですが明日にでも授業資料をコピーさせてもらうことを試みましょう持ち込み可だし何かは書けるでしょうし何かを書ければ何かはくれるでしょう知らんけど

明日一限とか滅びてるこれから夕飯をとろうと思っているけれど具合があまり良くないのだと思う


最近ほんとうに精神がぎすぎすしていて嫌ですいろんな人を殴りつけたいそれは身体でということでもあるのですが同時に言葉でというか言葉をもってまるで身体で殴りつけたような効果を及ぼしたいという感じと思いますあの鼻を殴られたときの変な味みたいな感覚あれを誰かに植え付けたい痛みのことしか考えられないようにしてやりたいいやそれは違うな僕のことしか考えられないようにしてやりたいのだきっと僕が強く殴ったから僕を倒さなきゃいけないような気がしてでも殴られてしまって無力になってしまったお前を見下ろして安心したい僕はすごいのだと叫びたいお前たちが束になったよりもすごいものを僕は抱えているんだと認めさせたいライオンのように吼えたい

もういやだそんなのは僕はもっとずっとすてきなものだけを注意深くしまいこんでいたいのだたくさんのものの中からうつくしくないものをそっと摘出してそれを繰り返してうつくしいものをしまいこんでいたいのだそしてちょうど必要なだけのすてきなものをそっと並べて誰かの世界をすこしだけきらきらさせたいんだ殴るとかそんなんじゃなくて僕はただここに独りで立っていて帽子の中から控えめに兎を出してみせてそうして小さな喝采を浴びたいんだマジックショウは大成功僕は深々とお辞儀をしてそうしてみんなが帰ったあとに最後に残った女の子と次の街へと歩いてゆく