1212 死は平等に訪れるとしても、その辿る道筋はそうではない。いずれ死ぬとわかっているからといって、どんな人生でも構わないわけではない。 仕事はなんか暇。暇だと嬉しいどころか気が滅入ってしまうので困る。早く帰れるならまだしも。いや、早く帰ればいいのかもしれないけれども。 たとえば道を歩いているとき、突然に虚無に襲われてしまったら、世界は足の裏の感触にまで収縮して、規則正しく刻まれるリズムが心をふたたび溶かしてくれるのを待たなければならない。