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最近は森元首相(どうでもいいですが首相と総理ってなんか使い分けあるんすかね)のせいで男女差別について考えることが多いけれど、まあ氏の認識が時代遅れなのはそうだとして、だからってこれを国際問題にするのは完全に難癖だろうとも思っている(実際国内からもものすごく批判されているし、じゃあ今になってそんなに批判するのにこないだまでは全員忖度してたってことなんですか?という気がする)。人間の「価値観のアップデート」がWindows Updateよりも遅いのはどうしようもないのだから、静かにご退場いただくのを待つのも礼儀の一つではないだろうかと個人的には思う。もちろんこんなことは僕が男性だから言えることであり、まあ男性は男女差別に口を出すべきではなく、高学歴は学歴差別に口を出すべきではなく、既婚者は非モテに口を出すべきではない。
ところで、関連して考えたこととして、たとえば夜型人間差別はやがて撤廃されるのだろうか。公の場で(場合によってはプライヴェトでも)「朝十時の打ち合わせに起きれない人間に重要な仕事は任せられない」と発言することは、いつか非難されるようになるのだろうか。されたらいいと個人的には思うけれど、それによって払う犠牲は少なくはないだろうとも思う。しかし「マイノリティAよりもマイノリティBのほうを大切にする必要がある」みたいな判断を始めると、それは地獄への道ではないだろうかという直観もある。じゃあどうすればいいんですか?もし世界に十分な豊かさがあるのであれば、(ソフトウェア的なたとえで言えば)分厚い抽象化の層を(しかし透過的に)挟むことで、各人が各人のやり方で独立に世界と関われるようにする、というのが理想だと思うけど(イーガンが四半世紀前に書いてそうだよね)、僕の世代ではそこまでたどり着けそうにない。じゃあどうすればいいんですか?
マジョリティとマイノリティについて語る人の口調は、時として世の中には「マジョリティ」と「マイノリティ」しかいないと考えているように思えることがある。あるいは「勝っていた方」と「負けていた方」。世界が単にそういう二分法なのであれば、今やっているような闘い方でやがては均衡状態に持ち込めるかもしれない。でも世界はおそらくそうではない。過去に人類がやってきたような闘い方を続ける限り、その二分法にノり切れなかった人々が泣きを見て、そしてもう一度同じ構図を繰り返すだけだろうとも思う。じゃあどうすればいいんですか?
仕事は今日も忙しかった。フロントエンド書いたりバッチジョブを作ったりした。どっちもTypeScriptだから、TypeScriptしか書いていなかったとも言える。一つの言語でいろいろなことができるというのはおもしろい時代だ。そういうの、かつてはあまりなかったように思う。別にLISPでAWSリソースを操作してもいいわけでしょ。僕がプログラミングを始めた頃には全然そんな発想はなかったように思う。
Reactでどう書けばいいのか、自分なりの回答は見つかってきたように思う。iOSアプリ出身だから、あ結局Controllerとなるコンポーネントをいくつか用意して、ロジックはそこに集約するのがいい、ような気がしてしまうんだけど、一方でhooksの世界観はそうじゃないような気もする。こいつは極端な話どんな末端のViewであってもAPIを呼んでもいいと思ってるんじゃないだろうか。そういう時代の設計論みたいなものは、僕はまだ見たこともないし理解もしていない。勉強したいような気もするが、べつにWebフロントエンジニアに転進すると決めたわけでもないしな。ただまあ、僕もいつまでもiOSアプリ一本で生きていけるわけじゃないことは、まあわかっている。
明日もまあまあ忙しいだろう。でも今日けっこうがんばったし、明日はいろいろ整理するだけで終わってもよさそう。明後日は休みだしね。はあ、建国を一日ずらしておいてくれればよかったのに。