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昨晩は「天体による永遠」を読みました。昔の人の「宇宙ヤバイ」。でもカントールより一世代も前の人だからか、無限の扱いかたがちょっとまずい気がする。あと、有限種類の構成要素(元素)の組み合わせだけでも可算無限には到達できると思うんだけど(有限種類の数字で書かれる自然数が無限にあるように)、これは可算無限と宇宙連続体の非可算無限の差を問題にしているのか、それとも物体の大きさに何らかの制約があるのか。
それから自分によく似た存在の過去現在未来の姿がすべて存在する、という主張に関しても、たとえば円周率は8桁の数字を無限個含むけれど任意の8桁の数字が現れるとは限らない(円周率がそうかは知らないけど。cf.チャンパーノウン定数)みたいな反論はできて、だからやっぱり飛躍なんだろうと思う。
しかしそんなのはもちろん些細な問題で、それよりもその景色である。
「もしも誰かが、宇宙の幾つかの地域にその秘密を尋ねるべく問いを発したら、彼の何十億という瓜二つ人間も、同じ考えと同じ疑問を持って同時に空を仰ぎ、目に見えない彼らのすべての視線は交差する。そしてこの沈黙の問いかけが宇宙をよぎるのは一度きりではなく、常時なのである。瞬間ごとの永遠が今日の状況を、すなわち、我々の瓜二つ人間を載せた何十億という瓜二つの地球を眺めてきたし、これからも眺めるであろう。」
今日はなんとなくtimelineで見かけたので、群論による婚姻モデルの記述について簡単に勉強していました。レヴィ=ストロースのあれです。でも、ヴェイユによるムルンギン族の婚姻モデルは可約、すなわちある二つの集団に分割できて、婚姻制度が各集団内だけで閉じてしまっている。これはたぶん正しくないんだろう。
あとUILabelに時刻を表示したときのコロンの位置を調整するコードの修正もしました。修正というか、前に作ったとき微妙に変だったと思ってたんだけど、今日あらためて確認したら正常っぽかったので、ちょっとだけリファクタしつつそれでいいことにしました。これについてもそのうちまとめて社内で記事書こうかな。そういえば勉強会の発表担当が来週なんだけどなんの話をしよう。いまのところリアクティヴ・プログラミングの話がちょっと関心あるんだけど。準備しなくちゃなあ。
2012年の日記を読んでいたら、「僕はいま『とても興味深かった』と書こうとしたのだけど、それは僕がいつもまったく興味のないことについて感想を書かされるときに余白を埋めるのに使う言葉だったから僕はそれを使いたくなかった」とかいう記述があって、2012年だなあ!と思いました。あのころの僕はほんとうにぼろぼろだったのだなあと思う、当時はそうは思ってなかったと思うけど。
いまは2016年なので、基本的には本当に興味深かったとき(かつ、そのときに限り)に「興味深かった」と言います。たぶん。