andante

2011-08-16

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リスニングがとても悲しい


朝十時に起きる試みは成功したものの二時間ほどだらだらとだらけていた午後になって大学に足を運んだ二週間ぶりの電車はすこしばかり敵対的で脚がすこし震えたどうして震えたのかはわからなかったけれども脚はふるふると震えた僕はイヤホンの音量をひとつ上げた

というようなことがあり書籍部でTOEFL ITPのリーディングリスニングの参考書を購入その後控室で小一時間リーディングの簡易テスト正答率は43/50初回でこれは悪くないただし本番と比べた難易度は謎であるともあれ自分の勘違いしやすいところが大まかに見て取れたので今後の対策でどうにかなるであろうなれなろうなるんだ

横文字に飽きたので帰ろうかなと思っていたところSからメール彼女は今日はオフ会に出ておりカラオケに行っていたのだが僕も来ないかというもともと誘われていたのを試験前を理由に断っていたのだった場所もそう都合が悪くもなかったので終わったところを挨拶だけしてきた(ありがとうございましたこれといってなにもできなくてすみません)

で先ほど帰宅してリスニングのCDを聴き問題を解いているのだがまったく歯が立たないのである特に長文は絶望的であるこれはあと五日でどうにかできるものなのか多いに懐疑的だ日本人はリスニングが特に不得意だというがまさかこれほどではあるまいなにか一足飛びにこれを補う秘策が必要であろう悩ましい

今夜は早く眠り明日は六時頃に起きるつもりである六時に起きて一日をきちんと過ごし夜は夜更かしを避けるのであるがんばろう


池澤夏樹のスティルライフを読んだ理由には二つあって恋人が好きな本に挙げていたことと最近あった芥川賞の選考で彼が円城塔を評価していたので関心を持ったこととである

感想については僕の乏しい読解力と感受性を開陳するのみに終わるであろうから控える僕には文章の背後に横たわるものや登場人物の心情の機微を察する能力が具わっていないのであるただ描かれた情景を舌先で転がしてみてときたま頬が緩むのを感じるのみである

雪が降る話はよかった


雪の降る夜の音というものがあるその文字列による表現に痺れるような明晰さを掛け合わせたものそれが僕の望む文章だ熟練した体操選手のような一分の隙も無い足取りで距離を詰め勢いよく一輪の花をつつむその掌はやさしく場面は転換し透き通るような夜ずっと聞こえていただけどもいま初めて知覚された空気の振動が夜の揺らぎを均してゆく