andante

1988

1006

昨晩はレトリック認識を読んでいましたレトリックの本だけあってか文章もとてもすてきです私が口をつぐむときはその沈黙さえも日本語である私たちは日記すら常套語を工面しながら他者のことばを引用するようにしか書くことができないそういえば書くということが真実存在しているのだろうかというのはこれペンの問題意識でもあった


お昼から仕事真っ当に風邪い実装はまあまあ順調に進むのだけどWebAPIのリトライ絡みのことを有耶無耶にし続けているツケが回ってきた気がするまあまだ余裕あるうちに回ってきてくれて助かっているのかもしれない明日もこのことを考えるでしょう


精神の工合が今よりずっと悪かったころは心の中を覗き込むと満天の星空のようにきらめいてそのひとつひとつがそれぞれに苦しみを背負い込んだ言葉たちだった僕はそのひとつひとつを指差すだけでひとりでに一連の表現がするすると流れ出てきたものだったでもいつからかもはやそうではなくなって心の中を覗いても光沢のないのっぺりとした膜のようなものが僕をぶよぶよと拒むばかりでなにも書くことはできなくなってしまったそのことがよかったことなのかどうか僕はよくわからずにいる


ノーベル賞なんか待ち時間が長い感じになっているらしいのだけどまあ偉大な発見が年に一個ペースとは限らないもんなという話なんだろうと思うその点年齢制限のあるフィールズ賞は偉くてどんなに偉大でも出さないものは出さないと言うことができるまあ年齢制限だけじゃだめかもしれないけどあと数学者人口とか