0329
夕方まで寝て、それからちょっと本を読みました。イーガンの「白熱光」です。なんか地球と全然違う星の生物が初等的な力学を延々と論じていて、フウムそういうのがやりたかったのか……と思いました。いや確かに地球とぜんぜん違う環境における重力のありよう、みたいな話は刺激的だけれども、それって別に小説仕立てである必要ないんじゃない、とか。僕はそういうのよりは脳とか自意識いじるほうが好きです。まあ、まだ1/4くらいしか読んでないので、ここからどうなるか。
昨日のこと。仕事のあとにどこかで飲みましょうという話に乗って、タクシーに乗るか歩くかどうしようか、というときに「僕は歩くことに対してそれほど抵抗を感じてないですね」と言ったら、「ねこせんってときどき言葉にトゲがあるよね」と指摘されてびっくりした。たぶん僕は「僕は歩いてもいいですね」と言うべきだったのかなといまは思う。でも、「~してもいい」という表現は、そうすることに対してわりと好意的・積極的な姿勢を表明するときに使われるものだと思っていて、だからその時の僕の気分とはマッチしない。「どっちでもいいです」というとなんだか無関心や苛立ち?を過剰に印象づけてしまうような気がするから、やはり(とくに丁寧な言葉としては)使うことができない。
こんな風に、僕は僕の言葉に僕にしかわからない意味を与えすぎたのだと思う。それは言語活動に対する反逆(というほどのものではないが)、あるいは孤立、そういったものであるだろう。でも僕はそれで構わないと決めたのだった。僕は僕だけの言葉で僕だけの世界を書き表そうと思う。僕しか読むものがなかったとしても。
明日は鍋です。