0823
妻の誕生日だったので定められた通りに花束を贈った。僕は贈りものというものが苦手なのでこのようにしようと提案している。贈りものが苦手な理由はいくつかあるけれど、結局僕は他人が何をほしがっているのかについてあまり関心が持てないのだろうと思う。読書感想文の書けなさと似通った部分を感じる。
午後は少し買いものをし、夜は焼肉を食べた。今日はおおむねいい一日だったと言ってもらえたので、たぶんよかったのだろう。
大学時代のノートをなぜかいまだに捨てずにとっている。たぶん未練なのだろう。僕が大学ではそれなりに真面目にやっていて、学問というものに接近したことがあるということが、これからの人生を照らしてくれるかもしれないと今でも信じている部分がある。これからどんなにつまらない人生が待っていたとしても、それを思い出し、時には振り返ることで、僕は生きていけるような気がする、その気持ちはわかるし、いまもそう思う。
一方で僕はあまり真面目な学生ではなかったということもこのノートには記されている、そのことは僕を今でも叱ってくれる。僕は結局、定期試験をいかに「要領よく」切り抜けるかばかり気にする生き方をやめられなかった。それを要領の良さと呼ぶこともできるだろうが、僕がなりたかったのはそんな人間ではなかったし、今もそうだ。だから僕は、ついに定期試験のなくなったいま、今度こそ真剣に何かに取り組もうと思うし、そのことを考えるたびに大学時代のことを思い出す。僕はあまり真面目な学生ではなかった。
しかし学問への憧れは別に大学時代とともに過去のものにする必要があるものではない。あわよくば全部わかってやるからなという気持ちは今でもある。首を現代的に洗練させて待ってろ、全部わかってやる。
さて明日はまた仕事。先週は何をしたっけなあ。