0723
午前中はカウンセリング。自己評価の話。減点法と加点法。僕はあきらかに減点法を採用する人間だし、それを正しいことだと考えている。よいものをその手で直接つかみ取ることのできない僕には、よくないものを注意深く取り除いてゆくほかに前に進む方法はないのだと思うのだ。
でもそれによって、周囲からの僕への評価と見かけ上のずれが生じているのかもしれない、と言われた。そんなこと言ったって。
たぶん僕は自信過剰になることを過剰に恐れているのだ。でも、ああ僕は自信がほしい。必要なのは評価じゃなくて自信なのだ。自信の伴わない評価は空虚に不安を煽るだけだし、自信さえ持てれば評価なんてなくたってへっちゃらだ、きっとそうなのだと思う。
あと、僕はその身振り手振り雰囲気によって過大評価されているのかもしれない、という、客観的には馬鹿げているとしか思えない僕の想像をすこし話した。ほんとうに、自分でこんなことをいうのは馬鹿げている、笑い話にもならない、そう思うのだけど、僕は僕が半ば無意識に天才のふりをしていることによって実際に天才だと思われている、そう想像しているのだと、そこまできちんとは言えなかったのですが、そういう話をしました。ほんとうに恥ずかしい、なぜ僕はそんな思い込みを抱えているのだろう。もしかするとこれは僕が僕に向けられる過大な評価と自己評価との解離を埋めるために僕が考えたお話なのかもしれない。でもやっぱり僕は天才というものに憧れているし、無意識を装ってその真似をしている、ほんとうは意識的に行っているのを気づかないふりをしている、そうなのではないかと、思わずにはおられないのです。
午後はバイト。そこそこ救世度の高い仕事をできました。もうちょっとで終わりそうだ。
そういえば今日社員のひとの名前を間違えました。正確には名前によって指されるひとを間違えました。恥ずかしいしつらい。でもこれでひとの名前を二人分おぼえられたのだから、よかったことにしましょう(たいへん失礼しました)。
夜はまたいらいらとソリティアをしていました。明日は午前中に保健センタで診察(上に述べた気持ちの悪い自意識の話をできるといいのかもしれない、僕はすべてを告白する必要があるのかもしれない)。午後は研究室にいると思います。でもきっと居づらい気持ちになって居眠りをしたり教科書を上の空でぱらぱらめくるとか、そういう生産性のない時間を過ごしてしまうかもしれない。どうすればよい状態になれるのだろう。