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恋人に振られました。少なくとも彼女はそのように考えているでしょう。僕としたところで彼女の提案には賛成で、だけどもいつかの再会を夢見ています。僕は結局、そういう奴です。手前勝手な夢物語の中にしか生きていないのです。
心の中でなにか錠が下りてしまったような気がして、きっとそれは取り戻すのに時間のかかるものなのだと思います。だけど、たいせつなものをその中に置き去りにしてきたような気がして、だから僕の心のいくらかは、ここに釘付けにされたままになるのでしょう。いつかもう一度彼女が僕を必要としてくれたらと、期待をし続けるのでしょう。そのとき僕が側にいられたらと、夢を見続けるのでしょう。
いままでありがとう。助けになれない上に面倒な人間でごめんなさい。幸運を祈っています。せめて君の選択が功を奏することを祈っています。祈っています。
昨晩はf宅にいました。fの膝の上で泣きました。泣く資格なんてないのです。
今日は自宅でゼミの準備。
h.b. > 母
今日は悲しいので、挨拶は明日にさせてください。