十月三十日ですけど!
Sの学校の文化祭にゆきました。高専です。
建物は広くていいなと思いました。それになんかかっこいい。熱工学実験室、とかいろいろ。ああいう高校生活にはとても憧れる。
展示はそれほどおもしろいものだったわけではなかったのですが(まあ、独りで行動してたのであまり展示みてないせいもあるのでしょう)。ああでも宇宙部?の人工衛星はよかったです。十五センチ角の金属の箱を宇宙に打ち上げる。あれくらいの歳でそういう体験ができるってのは(いまから思えば)素晴らしいことだなあ、と思います。少なくとも僕はそういうのに憧れています。
べつに高校生活が楽しくなかったということではないのです。僕はあの新校舎二階の廊下の窓辺や、教室の後ろの黒板は宇宙でいちばんクリエイティヴな場所だと思っていたし、そこで過ごした友人たちとの時間はかけがえのないものでした(卒業式みたいだな)。だけど、ああいう工学的な?手段によって現実世界にコミットする(?)というか、なにか形をつくって残す、そういう体験がなにかあればよかったのになあ、といまは思っています。何度も言うけれど、高校生活に不満があるわけではけっしてない。だけど、そういう体験にもあこがれを持っているのです。もしかすると工学部とかにゆけばよかったのかもしれません。
そういうロマン的な部分とは別の話として、真空・無重力環境でいろいろやってみたい、というのはあります。なんたらホイールとかで姿勢制御するのとか、実際にうまくいったら全身に鳥肌がたつに違いない。ああ、「別の話として」とか言ったけど結局これも、現実に作用する、というところが本質的なのかな。「実際にうまくいっている」ということ。それを求めずにはいられないのは悔しいのだけど。でもなあ。やっぱりそういうのってビルト・インな欲求なのかなあ、と思います。悔しい。でもっ。
そういえば「余所の学校」の文化祭、って初めてなのかな。志望校の文化祭なんかも行ったりしたことないし、余所の学校にわざわざ訪ねてゆくような友人がいたこともない。λの妹の中学の文化祭に友人みんなで行ったりしていたことがあるけれど、僕はそのときちょうど同じ時期にあった自分の学校の文化祭の準備に奔走していたから行ったことがないのでした。もったいない。
そういえば、僕の高校のときの記憶と比べると、「祭密度」のようなものが低かったかな、と思います。たぶん建物が大きくて上のほうにも展示が分散してしまっているせいかな、とか。六階の展示なんてそうそう見に行きたくなるものでもないでしょうし。もっと全体的に地上に近いところに圧縮してしまえばいいのではないかと思いました。でも、先生の研究室で展示をしていたりして簡単に動かせないのでは、とか(これはSが言っていました)。なるほどなあ。
けど僕は高校の時は毎年文化祭のたびに四階の部室の中身をぜんぶ三階の教室まで移していたしな。すごい面倒だったけど。あれって完全に、地学教室のステージのそで(?)にするためなわけだから(僕らの部室は地学教室準備室として使われていた場所でした)、なんで僕らが運搬させられていたのでしょうね。
そういえば、理科教室よりは理科準備室のほうがどきどきしますね。どうでもいいですね。
(肝心の)Sは学生会?の仕事で忙しそうでした。走り回ったりしている彼女を見るのはもしかすると初めてだ。なんだかたのしい、もしくはうれしいに近い感覚。お仕事しているなー、とか、うん。なぜ「うれしい」のかは謎。
終わってからも忙しくて解放されるのが遅そうだったので先に帰るつもりだったのですが、駅でカレーを食べていたらもう帰れるとのことだったので一緒に帰りました。台風で電車が止まるかもしれないので帰らせてもらったのだといいます(台風には感謝している)。それから彼女の家の近くの東急ハンズにゆきました。ちょっと作りたいものがあって、まず道具と材料を揃えなくてはならないのです。だけど僕の工作の経験を考えるとすこし難しすぎるから悩ましい。Sにいろいろ助言してもらいつつ、まあもうすこし下調べしてから買うことにしよう、となりました。やあ、たのしいなあ。
自分の行動の理由を(形式的なことにすぎないにせよ)他人に求めてしまうのは、無限疑心暗鬼と自己嫌悪の余地を孕んでいて危険だし、これからの季節、すなわち冬は経験からいって僕の精神がうまくいかなくなる時期なので、どうしようかな、と思います。そう、今日か昨日気づいたけど僕が精神的に崩壊するのはだいたい冬のような気がする。寒いとだめなのかしら。暑いのもだめだけど。
帰宅してからはfがドライバーを借りたいといって来たので一緒にマジスパへ行った。これから映画を観ようとしている。帰ってすぐのときはすこし頭が痛くて体温も高めだったけど、いまは薬が効いているのか元気です。明日は高校時代のパソコン部の先輩二人が日本酒を持って訪ねてきます。昼のあいだに部屋を片付けなくては。それから月曜日提出の物理数学IIIのレポートをどうにかしなくてはいけないし、ゼミナールの準備もそろそろ論文に目を通すくらいはした方がいいのだと思います。
そういえば夕飯の帰りにfが電話で彼の弟の受験相談に乗っていました。僕も妹の受験相談に乗ったりしてみたいけど、僕の理想の妹は僕などよりずっと優秀なのだ。むつかしいな(なにがだ)。