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暗い気持ちになったとき、よく2012年四月の日記を読み返します。あのころの憂鬱さは格別だなという感じがする。なかなかどうして魅力的である(そんなことを言っているからお前はいつまでたっても精神が暗い感じなのだ)。いま思うと完全にうつ状態だと思うんだけど、当時はそんな風に思ってなかったと思うし(もちろん自分が憂鬱を感じているとはわかっていた)、振り返ってそう思うことになるとも思ってなかっただろうな。
しかし、これももう三年半も前のことになるんだな、時間は流れているのだと、いつになっても僕は忘れてばかりいる。
早起きして血液検査の結果を聞きに行ったところ、ぜんぜん異常なしと言われました。えーなにそれ。じゃあ三日も続いた微熱はなんだったんですかという話で、そういえば今朝から熱は下がっており、あと喉が痛くなっていて、もしかしてちょっと調子の狂った風邪だったのではという気がしてきました。えーなにそれ。
あと持病のほうはまた薬が変わったけど、簡易検査は別段異常なしとのこと。でもけっこう悪くなってる感じあるんだけどな。うーむ。
喉は痛いし具合もよくないんだけど普通に仕事をしました。まあまあ順調なのだけど、ロジック部分にあんまり手をつけてないのがそろそろ心配になってきたのだし、貯金は多いにこしたことはないからねえ。
「美術の物語」読んでいます。エジプトの絵画があんな感じなのは、そもそも写実的に描くというモチベイションが存在しなくて、絵というのはまずもって図であったということのようでした。図なので細部の構造や特徴がきちんと描かれていることが第一で、だから胴体は正面から描くし脚は横から描くし、ついでに足の親指は両足とも見えるように描くし、顔は横を向いているけど眼は正面から描く。確かにね、描くからには特徴が大事で、見たまま性なんてたいした問題じゃないような気持ちもわからなくもない。
あまり関係ないけど、ピラミッドを墓にするのってけっこうすごい精神だなあという気はする。巨大な四角錐。そんなのをただ墓というだけで作るのもすごいし、自分の墓に四角錐を選ぶのもすごい。まあ呪術的な理由はいろいろあるのだろうけれども。
http://www.phys.s.u-tokyo.ac.jp/award/4164/
「標準模型が完全でないことを示す衝撃的な結果であることはただちに理解され,梶田先生の発表のあと,会場ではしばらく拍手が鳴り止みませんでした。」
めちゃくちゃ格好いいと思う。