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積の圏の節終了。積を作る操作が関手であることと、n項積・I項積(I:set)の定義、三項積A×B×Cを二項積の組み合わせ(A×B)×Cとして構成できること、同様にA×(B×C)としてもA×B×Cは作れて積の(同型を除いた)一意性からA×(B×C)≅(A×B)×Cがいえること。
なにか新しいことが言えているわけではないけれど、こういうことをすこしずつ理解してゆくのはたのしい。
午後から研究室で量子光学の勉強。非線型光学効果について概要は理解したもののわからないことの方が多い。とりあえず、偶数次の高調波が空間の鏡映対称性で制限されることと、位相整合条件とはなにかについて理解した(はず)。あとは非断熱的配向についてもうすこし理解しておきたいけど、面倒だナァとも。
お前も電話対応をやれと研究室で圧力を掛けられています。正直なところ僕は君たちが想像しているよりもこういうことが苦手だし、君たちが想像しているよりもずっとずっとこういうことに困難を感じていると思うよ、と思うのですけど不幸自慢みたいなのであんまり言いません(ここには書きます)。そんなこと言ったってめんどくさがってるだけでやってみたら案外できるんでしょう、って言われればハイその通りですとしか答えられないけれども、それでも嫌なことは嫌だし、慣れれば良い経験だよと言われてもそれはなんだかんだ上手くいったひとだけの言い分であって、可視化されないだけでそこで挫折するひとだって大勢いるのだと、でもこんなことは先輩にはたとえ冗談を装ってでさえ言えないので、まあすこしずつやるのだと思います(だめなら切ってもいいよ、と先輩が言ったのがどの程度本気なのか計りかねます)。実際やればすこしできるのでしょう。でも、僕は二十二年生きてきて、人間と話すのは下手になる一方で、だからたぶん電話も慣れることはないのではないかと思っています。緊張とか、治らないのだと想像します。
一般に必要だと思われている(または必要だと思わせたがっているひとの発言力が大きい)ことができないのはかなしいです。社会から存在を認められていないのだな、と強く感じます。僕は死刑の執行を猶予されているにすぎないのだな、と。
夕方の定例セミナ(今日の二人目の発表者は英語が(訛ってはいたけれど)流暢で、前提知識をあまり必要としなかったせいもあって聴き取りやすかった)のあと、研究所のガイダンスの懇親会だけゆきました。一人だけ名前を聞いてfacebookで友達になりました。僕はああいう場で生存のために笑わせたりするけど、それはとても醜いと自分では思うし(結果的にたいてい上手くゆくからぎりぎり赦せる)、他人にもあんまり良い感情は与えないのではないかなと思ってとてもこわいです。追い込まれると必死になって上手くやるけど、もう追い込まれたくはないです。
そういえばすこし顔立ちの好みな女の人を見かけたけど、名前を見そびれたから忘れようと思います。
ああ、明日の自己紹介兼研究発表のスライド、英訳しなくてはいけない、まあ明日やればいいや。今夜はもういい。
あっ日付変わってしまった、かなしいな。