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お昼から仕事。まったく調子が出ない。ほんとうに頭がまったく動かない。
勉強会の準備がぜんぜん進みません。というかなんの話をするのかちゃんと決まっていない。延期してもらおうかなあ……明日になったら急にやる気出るとかないかなあ……
精神状態が非常に悪い。昨晩もなかなか眠れず、ずっといつどうやって死のうかと考えていた。そして、自分の死後に世界が存続することはないと確信した上で遺書を残すことの正当化に成功した(結局それは僕のためのものである。量子力学の原理を直観的に把握できていないにもかかわらず知識として理解し計算できるように、直観が間違っていることを理解することはでき、その上で直観に従うこともできる)。
最近好んで弄ぶのは、懸垂用の健康器具で首を吊ること。楽ではないだろうけれど、確実性は高いと期待できる。健康器具なので入手も容易だ。
急に精神状態が悪化したのはおそらく急に寒くなったからだと推測しているが、原因がわかったからといって具合がよくなるわけではない。
やっぱり三十まで生きない気がする。というか昨夜の時点では今年いっぱいも危うかった。いまはただ、疲れている。眠い。眠らなくては……
生きてゆくことに何のメリットも感じられない。生きているよりも生きていないほうが安定した状態だ。生きてゆくことは苦しいことばっかりだ。いいことだってあるかもしれないと言う人もいるけれど、僕はそんなもの信じられないし待ちくたびれてしまったし、いいことがあったらなんだというのか。いいことも悪いこともないほうがいいに決まっている。なんだよいいことって。人生はゲームじゃないんだ、そんなスコアに換算して計算できるとでも思ってるのか。
いらいらする。人間を殺せ。人間を殺せ。僕は性格が悪いから最大効率で他人を不愉快にさせる手法を瞬時に何通りも思いつくことができる。僕は他人から嘲笑されたことを全部心の中の小さな手帳に書きとめているからもっとも効果的な方法でそれを使うことができる。僕はお前がなにをされたら一番不愉快になるか知っているぞ。僕は他人の気持ちがわかるんだ。僕は性格が悪いから最大効率で他人を不愉快にさせる方法をいくつでもすぐに思いつくことができる。
死にたい。殺したい。なにもかも滅茶苦茶にすればすべてが有耶無耶になる気がする。交差点で突然奇声をあげマシンガンを乱射する僕。非日常の煙。非日常の匂い。ばたばたと倒れてゆく人々。僕の視界は異常に狭窄してめまぐるしく移り変わる。人間を殺せ。人間を殺せ。機械的に繰り返される銃声に聴覚が塗りつぶされてゆく。そうだ、これは祭に似ている。大勢で神輿を担ぎ、わけのわからない騒音とともに人混みの中を突進する僕たち。神輿は人の山を押しつぶし、人の海は神輿を飲み込む。花吹雪。世界中のありとあらゆるラッパの音。もうやめてくれ。耳を塞ごうとした僕は持っていたマシンガンから手を離す。その瞬間。
「逃げちゃおっか」
『どこへ!』
「どこへ。あっちの方へ。遠い遠い山の向こう。深い深い海の底。そこならきっと静かに暮らせるよ」
『そんな場所はあるわけないし、それに僕はもう、』手遅れなんだ。あたりには無数の死体が転がっている。僕の立っている真下だけが、横断歩道の白を残しているーーそして僕は、彼女が地面に足をつけていないことに気づく。『ここは夢なの』
「そうじゃないかもしれない、でも、そういうことにしてもいい」
『君は誰なの』
「私は君だよ。君の理性、君の美徳、君の、なんでもなりたかった姿」
『だから君は女の子の姿をしている』
「望むならねこにだってなれるよ」
『助けに来てくれたの』
「まさか。君を助けるのは君だよ」
『やっぱり、そう言うんだね』
「だけど、ここで見ていてあげる。君がまた歩き出せるまで」
そういえばWatchKitのSDKとドキュメントが出たので動画をちょっとだけ観ました。でも、精神状態のせいかぜんぜん興味が持てません。あと、最近さすがにAppleに失望しつつあるせいもあるかも。