0915
精神的な恐慌状態にあります。
僕には考えることしかできない。
行動するということは僕にはできない。
だから僕は最悪の想像が現実にならないように祈りながらすべてが過ぎ去るのを待つことしかできない。
明日が今日よりせめて悪くなりませんようにと祈るしかない。
目をかたくつむって。耳を手で覆って。布団のなかで丸まって。
具体的な手法は検討するまでもないだろうと思われたが、準備の手間を考慮するとなかなか障壁は高い……ああ、こんな思わせぶりなことを書いて僕は。ああ。僕はやはり死にたいのだ。なにもかも投げ出してどこまでも逃げ出したい。朝起きたら僕は別人と入れ替わっていたらどうだろう。見慣れない天井見慣れない布団見慣れない部屋に嗅ぎ慣れない匂い。ああ別に女の子だったらなんて高望みはいいさ、ただすっかり違う人間だったらよかった。ああ。あああ。
こんなことを書いたってどうしようもない。だけど僕にできる抵抗はこのくらいなのだ、指先三寸で綴ることの出来るこの日記とTwitterだけなのだ。僕にはもうなにも行動することができない。ただここで破滅してゆく日々を記録するだけしかできない。助けて欲しい?そんなこともあったかもしれないけど、僕はもう助かりたくもない(嘘だろう?)。ただ誰の手も患わせず消えてなくなりたい。誰かと関わっているということそれ自体がもはや耐えがたい不安と苦痛を予感させる。僕はここにいない。僕はここにいない。
違う、圧倒的に違う。
もっと冷静に記述しなくては言葉は武器となってくれない。
でももう無理かもしれない。すでに事態は僕がどうこう出来る状態にない。僕の能力を超えていると考える。無理だ。できない。諦めるしかない。
きちんとした治療を受けろという友人はいる。
だがそれは、できない(なぜ?)。
できてほしくない?
僕が恐れていること:現状が治療可能であること?
違う、そういう道ではない、
ただ僕はその周辺のすべてを恐れている、それは僕がただ理由もなく自分を無能だと確信するのと同じ機構だろう(ほんとうに?)
それならば僕は自分を無能ではないと確信するのと同じだけの困難を持っていることになる
と?
僕はもう、おかしくなってしまったのだろうか?
日記。
FDTDのプログラムに手間取っている。周期境界を取るだけなのにうまくゆかない理由に心当たりがない。添字をかぞえ間違えているのだろうか(それですこし時間を無駄にしたし)。PMLの理解など到底できていない。
研究室のマシンにやらせているシミュレイションもあまりうまくいっていない。最近、どうやらなにも見えていないわけではなく2um付近にあるピークが大きすぎて他のものを目立たなくしてしまっているのだと気づいた。このピークの原因はまだわからない。パラメータを論文に近づけた方がいいのかもしれない。
明日は日曜日。今夜は何時に眠ればいいのだろう。明日が来なければいいのに。ペットボトルも棄てはぐって(この表現、僕はもうやめたほうがいいと思っている>僕へ)しまった。次は二週間か三週間あとになってしまうだろう。部屋が散らかってゆくのはとてもかなしい。僕が散らかしているのだ。かなしい。
僕はどんどんいろいろなことができなくなっている。食べたくないものがつぎつぎに増えてゆくし、したくないことが増えてゆくし、具合の悪い日は増えてゆくし、楽しいことは減ってゆくし、考えたいことも減ってゆくし、要求されることは減らないばかりか増えてゆくのに、僕はもう幸福になることなんかできやしないばかりかどんどん年を取りながら惨めになってゆくのだな、きっと一生誰かに怒られて馬鹿にされて嘲笑されてそれでも生きるためにつまらないプライドをどんどんつまらなくして内容のない理屈を並べて正当化してゆくしかないのだな、と思って僕は死にたい、生きていたくない。
ああわかった病院に行ったらきっと嘲笑されるんだ僕は僕に僕の中のきっとあなたに。だからもうだめだ。
だめだだめだって、お前は。
救済の可能性は喪われた。