0121
風邪気味です。というか普通に風邪ですね。
いろんなことがまたこわく思えてきて、たとえば最終レポートのこととか、納期が短期決戦なのにあんまり進んでいないバイトのこととか、そういったことが背の高い黒い人だかりのように僕をとり囲んで見下ろしているような気がします。嘘ですけど。
億劫です。このまま布団をかぶって何億年も眠っていたらある日どこからか声がして、君はもう赦されたんだ、出ておいでよ、って言ってくれて、それならばと外に出てみると身体が軽い。自然とスキップする足の向くままに歩いていると、最後に見たときのままの君が歩いてきて、やあこんにちは、おひさしぶり、僕はねえ赦されたんだよ君はどうだい、そういって二人で手をつないで歩けばほら、そこら中に花が咲き乱れ空は晴れ渡り君は笑っていて、ふと気づけばあたりは夕暮れ。ほかにもう見る者のない、特注品の夕焼けの前で、橙色の君の頬に僕はくちづけをする。
明日はもうちょっときちんと生活をしよう。多少は連続系アルゴリズムの試験勉強もしなくてはいけない。