andante

2013-09-24

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朝起きたら寝坊していたので保健センタに三十分遅れますと電話しましたはあ寝坊したのもあれだけど電話したのもあれだった電話したら出たのがカウンセラの先生であとではきはきとしゃべっていたと言われたのだけど僕は小学生のときにも同じことを友人の親に言われていてたぶんこれは自分がしゃべる手順のことしか見えていない聞こえていないことによるのだと思う電話によく用いられる定型句お忙しいところすみませんとかをしゃべっているあいだ僕はほとんどなにも考えていないしなにも聞こえていなくてただ自分の言葉を相手に押しつけようとしているそういう種類のコミュニケイションはよくないと思うのだけどな

三十分遅れのカウンセリングは輪講のこととか輪講のこととか輪講のこととか輪講のこととかああでもなに話したんだっけなんかそう今後の展望みたいな形でまとめれば考察とか足りてなくてもなんとかなると思うよみたいな話だった気がするよく思い出せないよく思い出せないのは前からそうだったのか最近になってからそうなったのかわからないよく思い出せない
やっぱり大学院をやめたい気持ちが強いのですと言ったらそれはそれでサポートするけれどとりあえず発表に向けて動いてみてからでも遅くないんじゃないと言われたような気がするでも発表したくないからやめるのにそれでは遅いような気もするはああなんでやめたいやめたい思いながら続ける必要があるんだろうそんな日々になんの価値があるというのだろう

大学院をやめたい気持ちが高まりすぎてそれを正当化するようなストーリーを考え始めるに至りましたそれはこうです:これは僕のモラトリアムの終焉であるとただ就職したくないというだけの理由で入った大学院が就職したいという理由で棄てられるそれはきわめて健全なストーリィではないかと僕は自分のリソースをなにに配分すべきかをずっと悩んできたその過程がモラトリアムであったのならばそれをすでに見つけたいま大学院に残る必要はないのだとああそうやって困難から逃げる自分を正当化するのはみっともない格好悪いだけど僕はもう深く考えるのがいやになりました僕はこれ以上ここにいて苦痛を感じつづけるのはもういやですたとえどんなに茨の道であろうともせめて前向きになれる場所にいたいと願うのは罪でしょうかなどなどなどみっともないですねだけどこのみっともないけれどなぜか勇気づけられる言葉に僕はすっかり酔いしれていて明日これを保健センタの医師に話そうかなどと考えているのですああだけどボスたちはどう思うだろう彼らとは僕がひとりで話し合いにゆかねばならないのだ僕はどんな言葉を浴びせられるのだろう僕は説得に弱いからなそれに目の前でひとが残念がるのを見るとほうっておけなくなってしまうのだ僕の選択でそのひとを喜ばせられるのならと思ってしまうのだ思えば僕はいつもそうやって母に習い事を増やされていたなと思う少なくともボーイスカウトに入ったのは完全にこれのせいだ話がそれたとにかく僕はちゃんとボスたちを説得することなどできない気がするそれになんといってもこれは逃げのために作られたお話にすぎない僕をちゃんと導いてくれるお話ではないだけどそう僕は僕を救わなければならない僕とともに戦ってくれるひとなどいないことを忘れるな僕は生きるよ僕はきっと生きるよ死ぬのはいやだよだから僕は自分が死にたくなるほど苦しくなってしまう前にそこから逃げるそれは僕という生に課された義務でさえあるああ僕はまた自分でもよくわかっていない情動に突き動かされているああやっぱり僕は明日医師と話さねばならないそうしようきっとそうすればよくなると思う……

午後はバイトでしたがもうすぐ日付が変わってしまうのでとくに書きません


明日は午前中保健センタ午後は図書室